2012年2月14日火曜日

出ます!

誰もが驚く漫画界の極北作品「四丁目の夕日」がついに
リリース! 著者の山野一氏は非常に温厚というか、優しい方
で、今回インタビューを巻末に掲載したいと言ったら「自分で
書きますから」と仰って、収録。解説の根本敬さんとダブルで
お楽しみください……と、ここまで書いて、現在山野さんは
双子のお子様持ち。根本さんも双子が生まれて「因果者の血
は同じ」と山野さんは苦笑しておられましたが、
全く不思議なご縁です。山野さんは覚えていないとのことですが
僕は週刊誌編集部在籍時代、面識もない山野さんにカラーイラストを
頼んだんでした。たぶん、ガロを読んだだけで。
「この人の描く女性はエロい!」となんの根拠もなく頼んで、
おそらく電話とバイク便でお会いすらしないで入稿したのです。
もっとも、イラストカットのためにわざわざ山野さんがお住まいの町田ま
で出かけていく暇はないといえばなかったんですが。
当時、どうして女=山野さんだったのか、自分でも思考回路が
おかしくなっていたんでしょうか。
根本さんとは「四丁目」の解説を文庫本に収録する際、今回と
全く同じ電話をかけた事を思い出しました。そのときも根本さんは
快諾していただきました。ありがとうございます。

それにしても「四丁目」がiPhoneで読める時代
が来るとは、誰も予想しなかったでしょうね。

F社在籍時代に、今同じこの世界(というかiアプリ?)に足を踏み入れ
ているTと一緒に、「四丁目」の表紙写真を撮りにいった日のことを
思い出すと、感慨もひとしおです。
多摩川の堤防の上で、じっと夕日を待っていましたが、今から
考えると「よく当日、狙ったような場所が見つかり、かつ晴天になったものだ」。
ロケハンしたようなしないような。したんでしょうね、たぶん。
思い出した。ロケハンして、町工場の密集地帯を見て歩いたんです。
表紙、今なら加工できるかも、ですが、当時はまだフィルムの時代。
その表紙とともに完全復活を遂げた「四丁目」を見て驚いて
ください。というか、普通に驚く。驚くはず。驚け。驚いても、出る。

あと、僕の大好きな画家、撫子凛さんの個展が開かれます。2月20日
より。場所は日本橋です。
http://nadeshicorin.com/top.html
何かイラストを貼ろうかと思いましたが、撫子さんはそういうのに
かなりナーバスなご様子なので、文字情報だけ。

TOMMY